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食材ってそれはそれは、
たくさんのヒミツをもっています。

たまにみかけますよね。
「胡麻はこんな、こんな、こんなパワーが!
おまけに美肌効果もあり」
のような文章。

あれがわたしは、胡散臭くて臭くて、
なににつけ、効果が多すぎる、
と、興味もありませんでした。
だけど薬膳のフタを開けて、
そういうことか!と納得しました。

あれは、効果多すぎません。
たぶん、本当にあります。
でも、全部はありません。

なんだか禅問答のようですが、
例えば、いま旬でおいしい梨でいうと、

「梨には喉の風邪を予防、お通じをよくする、
おまけに美肌効果もあり」

と書くことができます。それは薬膳辞典に、
「潤肺」じゅんぱい
「生津」せいしん
と、書かれていて意味がそうだからなのですが、

効能は、まだまだ他にもあるし、
もし全部書き出してしまったら、
それを見た人は、
梨は万病の薬、と言われたみたいな気がして、
胡散臭〜と、思うと思います。

でも大事なことを忘れてはなりません。
それは、食べる側の状態のこと。

食べ物の栄養は、
足りていないところにとっては「補給」となり、
足りているところにとっては「過剰」となる、
いうことなんです。

喉がイガイガしている日に梨をたべたら、
梨は活躍できるけど、
喉がなんともない日に梨をたべても、
梨は活躍しませんよね。

「わたしはお肌にきいた」
「お肌は大してわからないけどお通じはきた」
という、出方の差もあり得ます。

つまり、食材の効果って
食べる人のからだの状態によって
異なるのです。
足りないところに、なのですよね。
栄養って、あくまでも。

みなさんが、
これからもし薬膳を始めて、
辞典をひらいて
なにこの数!これほんと?胡散臭〜!
と思ったら、思い出してください。

食材たちは、その力を、
もっていることは、もっています。
ただ、摂取する私たちが、
どんな体調で食べるかもあわせて、
その効能なんだということを。

あなたの梨は、
どんな流れの中での梨でしたか?
たまらなく食べたいときの梨でしたか?

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…きのうは、
6人の方がきてくださったのですが、
なぜか、そのことを何度も思いながら、
薬膳酒の講座をしていました。

わたしはこの方達の暮らしをしらない。

だけど、今日もちかえってもらう、
このお酒と食材たちが、
一人一人に対してちがう活躍のしかたを
するんだなと。

それはベストな判断で行われるはずで、
なんか、それってすごいなと。
わたしはみなさんの家族でもないのに、
ですよ?

…クラスにこられない方の
家族にもなれないので(笑)
昨夜のお酒のレシピと効能、
かいておきますね!

○ ○ ○
「梨と生姜と胡椒のワイン」

材料(500ml瓶):
白ワイン 350ml (パワーチャージする)
梨 1/3こ (喉の風邪を予防する)
生姜 5枚 (発汗力をつける)
粒胡椒 10粒 (お腹を温める)
柑橘蜜 大さじ4 ※以下参照 (喉の風邪を予防する)

作り方:
①梨は5ミリ厚、生姜は2ミリ厚にカットします。
②保存容器に梨、生姜をいれます。
③柑橘蜜の青ゆずやすだち、粒胡椒を入れます。
④白ワインを注ぎます。

メモ:
※冷蔵庫で保存し、翌日から美味しいです。
※早めに飲みきり、ワインをたしましょう。
※三回ほど足したら、食材を新しくしましょう。

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○ ○ ○

♪ ♪ ♪
〜柑橘蜜をつくっておこう!〜

材料:
てんさい糖 レンゲ2
熱湯 1カップ
青ゆず または すだち 輪切り1こ分
生姜 うすぎり5枚

作り方:
①てんさい糖を熱湯で溶かします。
②冷めたらジャムの瓶などに入れます。
②青ゆずやすだち、生姜をつけこみます。

メモ:
※冷蔵庫で1週間以内に使いきりましょう。
※てんさい糖蜜という水飴状の市販品を使うこともできます。ちょっとお高めだけどそれなら長持ちするし、つくりやすいですね!

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♪ ♪ ♪

朝、紅茶にいれて飲むとおいしいんです。
喉が痛い日は、喉の痛いところを
通すようにして飲むのよ♪←お母さん気分?(笑)

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